椎間板ヘルニアとは何かご存知ですか?
腰痛の中でも非常に多くの方がかかってしまっている病気の一つで、スポーツ選手、有名人もヘルニアになってしまっている方は多くいるので一度は耳にしたことがあるかと思います。
季節的には最近のように寒くなってきた時期や季節の変わり目に症状が強く出てしまう方が多いので、注意が必要です。
実際に椎間板ヘルニアと診断をされた方、このような症状で苦しんではいないですか?
- 腰を動かすと激痛
- お尻(股関節)から足の指先が痺れる
- 長時間座っていたり、立っているのがつらい
- 朝起きた時に症状が強い
腰の痛みや足のしびれの強さには個人差がありますが、すごく強い痛みやしびれは大人でも涙が出てしまうほどです。
このままずっと腰の痛みや足のしびれと付き合っていかないといけないのかと思ってしまいますよね。
今回、椎間板ヘルニアになってしまう原因や改善方法をいくつか紹介するので一度試してみてください。
目次
椎間板ヘルニアとは?
ヘルニアとはどのような状態になっているのかというと・・・
まず、椎間板とは骨と骨の間にあるクッションの役割を果たしているものです。
そして、ヘルニアとはラテン語で「脱出」という意味です。
つまり、「椎間板が脱出してますよ(飛び出てますよ)」という事です。
その飛び出た椎間板が神経に触れてしまうことにより、腰に激しい痛みやお尻(股関節)から足にかけてしびれが出ます。
どんな人になりやすい?
まず、年齢別でみると椎間板ヘルニアでお困りの人の約76%の方は20歳代〜40歳代です。
それは高齢の方に比べて、若年層の方は椎間板に水分量が多く弾性があり、飛び出しやすいからです。
70代や80代の方は椎間板の水分量が減ってきてしまって椎間板自体がかたくなっていたり、すり減ってくるのでヘルニアにはなりにくいのです。
そして、男女比でいうと2〜3:1で男性の方が2倍ほど多いです。
長時間の座位姿勢、中腰の姿勢やで重い物を持ち上げたりする動作は腰に負担がかかります。
例えば、運転手や運送業をやっている方は椎間板ヘルニアになるリスクが高くなりますし実際に多いです。
ヘルニアになりやすい部位
圧倒的に腰椎の4番と5番の間、腰椎5番と仙骨の間が椎間板ヘルニアになることが多いと言われています。
95%以上の方はこのどちらかです。
人間の骨格の構造上、腰の下の方に負担がかかりやすくなっているのです。
なぜ椎間板ヘルニアになってしまったのか?
椎間板ヘルニアになってしまう原因は日々の生活の中にあります。
中腰の姿勢や長時間座っているような方に多くあらわれます。
遺伝的な要因もあり、もともとの体質や骨や椎間板の先天的な変形も考えられます。
あとは意外に思うかもしれませんが、腰の動きが良い人の方が椎間板ヘルニアになるリスクが高くなります。
それは、腰椎の動きがある人は椎間板を外に出そうとする力が強く働きやすいためです。
あなたの痛みは本当にヘルニアが原因?
腰の痛みや足のしびれというのは椎間板ヘルニア以外にも様々な要因で起こります。
- 筋膜性腰痛症
- 脊柱管狭窄症
- 梨状筋症候群 など
このような症状でも腰痛やしびれが出るので、MRIを撮ってもらった時に「ヘルニアです。」と診断された方でも、実はヘルニアが原因で痛みが出ている訳ではなかったということがまれにあるので注意が必要です。
本当にあなたの腰痛やしびれがヘルニアが原因なのか簡単に調べられる方法があるのでご紹介します。
ラセーグテスト(SLRテスト)
フランスの整形外科医、シャルル・ラセーグが考えた腰椎椎間板ヘルニアの代表的な検査法です。
- 仰向けで寝ます
- 膝を曲げないようにして、足をあげていきます
- 70度まで足があがり、腰に痛みや足がしびれなければ陰性。
だいたい足が35度から70度あがっている時に痛みやしびれがでた場合は陽性です。
1人では出来ないので、ご家族や知人の方にお願いしてやってみてもらってください。
椎間板ヘルニアの改善方法
しつこい痛みやしびれをご自宅でどのようにケアをすれば良いのかを説明します。
冷やした方がいい?温めた方がいい?
よく冷やした方がいいのか温めた方がいいのかと聞かれる事があります。
答えは温めた方がいいです!
- 急性期の痛み(ぎっくり腰や捻挫など)は冷やす
- 慢性的な痛み(腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症)は温める
温め方としては・・・
1、お風呂に入る
熱めのお風呂(42〜3℃)に短時間(5分くらい)入るより、ぬるめのお風呂(40℃)に長時間(20分〜30分)入った方がより効果的です。
短時間のお風呂は身体の表面しか温まらず、すぐに体温が下がってしまいます。
なので、少々ぬるく(体温より少し高いくらい)ても良いので、長い時間入れる温度にしましょう。
2、タイツやレッグウォーマーを使って、下半身を冷やさない
朝起きた時に一番痛みやしびれが強く出ませんか?
朝起きた時は、一日の中で一番身体が冷えているので症状が強く出てしまうのです。
なので、夜寝る時や日中もタイツやレッグウォーマーを使って下半身が冷えないようにしましょう。
上半身より下半身を冷やさない事が大切です。
椎間板ヘルニアに効果的な方法
椎間板ヘルニアの方にまず試していただきたいものがあります。
『大殿筋(だいでんきん)』という筋肉が柔らかくなれば、間違いなくアナタの痛みは軽減します。
大殿筋とは
大殿筋はお尻についている筋肉の中で一番大きな筋肉で、単体の筋肉では最大の体積があります。
その大殿筋は姿勢を保持したり、股関節を伸展や外旋させる時に使っている筋肉です。
この筋肉がかたくなると、腰仙関節に負担がかかりやすくなります。
腰仙関節は腰と骨盤の間にある関節でその部分にヘルニアが出てしまう人がほとんどなので、しっかりと大殿筋がやわらかくなればヘルニアの症状は軽減していきます。
症状が強い場合
痛みがズキズキ強かったり、しびれがひどい場合は強い刺激(ストレッチや運動)がかえって負担になってしまい逆効果になってしまう場合があります。
なので身体への負担が少ない、貼るカイロを大殿筋にはりましょう。
しかし、貼るカイロを使用する際には低温ヤケドに注意をしていただきたいので、当たり前の事なのですが
- 寝る時に貼るのはやめましょう
- 直接肌に貼らないようにしてください
以上の事を気をつけながら、症状が軽減してくるのを待ちましょう。
慢性的な痛みやしびれの場合
痛みやしびれが慢性化している場合の大殿筋をやわらかくする方法を紹介します。
紹介する方法は大殿筋の筋膜リリースです。
筋膜リリースとは、筋肉をおおう膜を押し伸ばすことにより硬くなっている部分を柔軟にする方法です。
今回、私はゴムボールを使います。
このゴムボールはうちの子が遊んでいたゴムボールです。
テニスボールを使っている方も多くいますが、大殿筋に対しては小さすぎて硬すぎる気がします。
なので、ゴムボールを使います。
股関節を外転・外旋位(外に足を開いて、外側に捻る)にして大殿筋の部分に転がすだけです。
大殿筋に力が入らないように、意識して行ってください。
力が入ってしまうと無意味になってしまいます。
これを5分間やってみてください。
色々試してみたけど変わらない、繰り返し痛くなっている場合
色々と今まで試してみたけど変わらない方は、首を見てみましょう。
実は腰のヘルニアの原因が首にある可能性もあります。
ヘルニアの痛みやしびれが出る前に肩こりや首、背中のハリを感じたことはありませんでしたか?
先ほど、「なぜ椎間板ヘルニアになってしまったのか?」というところでも説明をしましたが、椎間板ヘルニアになってしまう原因で腰椎が動きすぎてしまうとリスクが高くなると書きました。
人間の身体はどこかの動きが悪いと、どこかの動きが良くなります。
補正作用みたいなものです。
腰椎が動く=他のどこかが動いていない
その動きが悪くなってしまっている可能性が高いのが首です。
嘘だと思って、首と肩の付け根付近に貼るカイロを当ててみてください。
日中起きている間は温めて、1ヶ月続けてください。
不思議とあなたの椎間板ヘルニアの症状は良くなるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
椎間板ヘルニアは症状の強さや原因に個人差がありますが、今回紹介させていただいたものを試していただければ何かしらの変化は出てくるかもしれません。
途中で飽きてしまったり、すぐに諦めてしまわないように継続して続けることが大切です。
ずっと辛いのを我慢したり、薬やシップで痛みをごまかすのはもう卒業しましょう!
痛みに苦しまないでやりたい事ができる、豊かな日常生活が送れるようになることを願っています。
上記のお悩みをお持ちでしたら、初回キャンペーンをご利用いただき、ぜひ森の葉整骨院の治療を体験してみてください!
一人でも多くの方の症状が改善し、痛くないことが当たり前である生活を取り戻していただきたい、そのために少しでもお役に立てればと思い、この整骨院を開院しました。
根治を目指して、私も患者様と一緒に闘います。
お困りごとやお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。