突然起こり顔を歪める痛みを生み出す「ギックリ腰」。
西洋では「魔女の一撃」と呼ばれています。
文化や地域が変わっても、二足歩行を行う人間は、どこでも突然の痛みに悩まされているということですね。
こんな万国共通のギックリ腰ですが、治す方法を間違えると癖になってしまうことがあります。
そして癖というくらいですから、何度も何度もギックリ腰を経験することになるということでもあります。
あの痛みを何度も経験するなんてイヤな癖ですよね。
そこで今回は、ギックリ腰を癖にしない根本解決方法をお伝えしていきたいと思います。
ギックリ腰になる理由
ギックリ腰になる理由をご存じでしょうか。
あなたがギックリ腰に何度もなったことがあるのなら、一度鏡を使ってご自身の姿勢を見てください。
ギックリ腰になる方に多いのですが、横から姿勢を見ると少し前屈みになっていることがあります。
きつい猫背というほどではないのですが、少し猫背になっているかな?というくらいの前屈みです。
このような姿勢で普段生活していると、腰周辺を支えている筋肉の前後に偏った負担が掛かってしまうようになります。
背骨よりも前側の筋肉(腹筋側ですね)は、姿勢が前屈みになっているため縮んだ状態になりやすいです。
後ろ側の筋肉(背筋側ですね)は、前屈みになっているため伸びた状態になります。
これが一時的なら、前後の筋肉は伸びたり縮んだりして柔軟性を持った状態でいられます。
しかし、普段の生活で前屈みになる癖がついていると、前側の筋肉は縮んだまま、後ろ側の筋肉は伸びたまま、こんな状態で腰を支えていることになります。
イメージしてもらうとわかりますが、縮んだ筋肉は固くなります。
手の平を力一杯グーした感じですから。
反対に伸びた筋肉は、常に腰を支えるため大きな負担が掛かったままになります。
そして、この状態がいつまでも続くと、ある日伸びている筋肉に限界点がやってきます。
限界点が来ると「パチッ」と最後の柔軟性が失われ筋肉が固くなり、腰が前に倒れるのを支えられなくなって筋肉に炎症が発生。
あなたは「イタタタタッ」という叫び声と共に崩れ落ち、ギックリ腰が起こったことを自覚します。
このようなプロセスでギックリ腰は起こることが多いです。
ということは、実は突然起こっているのではなく、普段の姿勢から負担が蓄積された結果として「ギックリ腰」という現象が起こっているのです。
ギックリ腰を治す方法
ギックリ腰を治すには様々な方法がありますが、その中でも従来と変わったことがあります。
それは「安静にしている」「お薬で痛みをなくす」という方法です。
どちらも絶対にダメということではありません。
ギックリ腰になった時は耐えられない痛みがやってきますので、安静にし、痛みがひどいときにはお薬も服用しましょう。
しかし、3日以上経過して痛みが少しずつ和らいできてからも、安静にしすぎると筋肉が動かないままになるため、腰痛が治りにくくなります。
また、完全に痛みを無くしたいという思いから、お薬で痛みを軽減し続けると、痛みがなくなって治っているのではなく、痛みをごまかし続けているだけなので腰痛が治ることはありません。
ですから、最近のギックリ腰の治し方としておすすめは
- 最初は安静
- 痛みが我慢できない場合はお薬を服用
- 3日くらい経過して少しマシになれば動く
という流れになります。
どうしても動けないときの対処法
どうしても動けないときがあります。
3日が経過しても動くと激痛ということもあります。
特に初めてギックリ腰になると、そんな経験が多いでしょう。
こういったときには無理をせず、まずは安静な状態に。
横向けに寝ころんで、背中を丸めて、痛みが和らぐポーズを見つけましょう。
次に、そのまま痛みを我慢して一日を過ごすのは気持ちの面で辛いですから、タクシーを呼んでお近くの整骨院や整体院へ行き治療を受けましょう。
行きたい整骨院や整体院へ「ギックリ腰で辛いのでタクシーで行きます」と予約の電話を入れてから受診するとスムーズに治療が受けられます。
タクシーでの移動中も、後部座席で横向けに寝ころんでいましょう。
起き上がるときは痛みがやってきますから、運転手さんや整骨院のスタッフさんに助けてもらいましょう。
ギックリ腰の原因と病気
ギックリ腰になる理由をお話しましたが、実はこれ以外にも原因があります。
特に症状が長引いている方にお読みいただきたいのですが、ギックリ腰だと思っていたら、ほかの病気が原因だったということもあるんです。
- 内臓の病気
- 神経系の疾患
- ストレス
こういったことが原因となり、ギックリ腰のような症状が出ていることもありますから、頻繁に腰への痛みを感じる方や、ギックリ腰が何ヶ月も長引いている方は、整形外科や内科を受診してください。
精密検査によって原因がわかる可能性が高いです。
原因がわかれば適切な処置が出来ますので、いつまでも痛みを感じながら不自由な生活を送ることが無くなります。
再発防止は正しいセルフケア
1週間くらいで痛みが無くなった。
整骨院や整体院へ行って痛みがなくなった。
うれしいですが、そこで終わってはいけません。
また、ギックリ腰にならないために、普段の生活でセルフケアを行いましょう。
激しい運動を行う必要はありません。
あなたの体にあった適切なストレッチや姿勢改善を行うことで、腰痛になりにくい体へ整えることができます。
ただ、ここで注意していただきたいのは、雑誌やネットに載っているストレッチ方法をそのままやってしまうことです。
ストレッチそのものは悪くないのですが、あなたの体に合った力加減や筋肉の伸縮運動をしないと、筋肉や骨格へ負担を掛けてしまうことにもなりかねません。
人の体はそれぞれ違います。
体の専門家に、あなたに合ったセルフケアの方法を教えてもらい、生活の中に取り入れてもらうことがギックリ腰の再発を防止する近道となります。
まとめ
今回お伝えしましたように、ギックリ腰の治し方も時代とともに変化しているということです。
従来と同じように、いつまでも安静にしていたり、シップや痛み止めでごまかしていたりすると、痛みに鈍感になっていくだけでギックリ腰を根本的に治すことができません。
そうすると最初にお伝えしましたように癖になりますので、ちょっとした突然の動作で「イタタタタッ」となってしまうわけです。
こんな状態を繰り返しているのは辛いですし、「いつ痛くなるだろう」と気にしながら暮らすのも気分の良いことではありません。
そんなことにならないためには、早い段階で整骨院や整体院で治療を受け、体の専門家から、あなたに合ったセルフケアの方法を教えてもらって下さい。
ギックリ腰だけに限らず、どのような体の痛みも最初の治し方が肝心です。
ぜひ、将来のことを考えて、あなたの体を大切に扱ってあげて下さい。
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一人でも多くの方の症状が改善し、痛くないことが当たり前である生活を取り戻していただきたい、そのために少しでもお役に立てればと思い、この整骨院を開院しました。
根治を目指して、私も患者様と一緒に闘います。
お困りごとやお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。