交通事故に遭うと、そのときはアドレナリンが放出され興奮状態に入っているので、痛みや動きづらさが気にならないものです。
しかし、
- 家に帰って少し落ち着くと、、、
- お風呂に入ってから、、、
- 一晩寝て起きると、、、
「首が痛い」とか「首が動かない」
ということがあります。
多くの場合、この症状は「むちうち」です。
目立った外傷がなくても「むちうち」になっていることはあります。
あなたもこの記事を見ておられるということは、交通事故かスポーツ中の事故で「首が痛い」のかもしれませんね。
そこで今回は交通事故やスポーツ事故の「首の痛み」に多い「むちうち」について紹介していきます。
むちうちの種類と症状
「むちうち」とは、首に力が掛かったことで「首に捻挫」を起こしている状態です。
その結果、首が痛くなっているのですが、首の痛みは捻挫以外にも原因があります。
そこで、ご自身の症状と比較するためにも、首の痛みの原因となる「むちうち」の種類と症状を紹介します。
(1)頸椎捻挫型(けいついねんざ)
むちうちの代表的な種類です。交通事故やスポーツ事故で起こる、むちうちの大半はこれですね。
名称の通り、首の捻挫なので、首やその周辺に痛みが起こります。
また、その影響で肩コリや背中にコリが出てくることもあります。
(2)神経根症状型
神経を支えている部分(首には神経がいっぱい通っています)が伸ばされたり、圧で負担が強まることで起こるものです。
症状としては、首だけではなく手や足にしびれを感じるでしょう。
また、手や足、体のあちこちに力が入りにくいということも起こります。
(3)脊髄症状型
首の捻挫だと思っていたら、脊髄に損傷があった。
これは非常に危険な状態です。
歩くことができないかもしれません。
こういうことがありますので、交通事故やスポーツ事故に遭遇したら、その時は痛みや腫れがなくても、レントゲンなどで検査しておくことが必要です。
(4)バレー・ルー症状型
聞き慣れない症状だと思います。
この症状は、首への衝撃が首の骨を通り越して、神経まで傷つけてしまったときに起こります。
症状としては、めまい、耳鳴り、呼吸が苦しい。
こういったことが起こります。動かずに救急車を呼んで病院へ行ってください。
あなたのむちうち症状チェック
整形外科で診察を受けると
「大丈夫ですよ」
と診断された。
でも、今でも症状が消えない。
そんな状態なら、次のチェックをやってみてください。
□医師の診断は「大丈夫」だった。でも、症状は今も続いている。
□痛みがある日と無い日があるが、今も症状は続いている。
□痛みはあるが、痛みの場所を特定できない。
□仕事中に痛みが出る。
□天気によって痛みが出てくる。
□長時間集中できないようになった。
□めまい、頭痛、体調不良が続いている。
こういった症状が今も続いているのなら、神経に問題が起こっていないか検査してもらいましょう。
MRIでしっかり検査してもらうことが必要です。
どこでむちうちが治療できるの?
神経や脊髄が原因でない、首の捻挫の場合なら、次のところで治療を受けることができます。
(1)整形外科
交通事故やスポーツ事故に遭うと、最初に足を運ぶのがここだと思います。
レントゲンで検査して、医師に証明書を書いてもらい、少しずつ治療していく。
整形外科で治療を受けることができます。
(2)整骨院
整骨院(最近減りましたが接骨院も)で治療を受けることができます。
ただし気をつけてもらいたいのは、リラクゼーションを目的としたマッサージ店では治療できないということです。
必ず「柔道整復師」の国家資格を持った人に施術してもらいましょう。
(3)鍼灸治療
鍼(はり)ですね。
自費治療(保険治療ではなく全額負担です)でもOKなら、鍼灸治療という方法もあります。
と言いますのも、交通事故の場合は特に「相手の保険会社」が鍼灸治療を交通事故の治療と認めないことがあるんです。
ここは注意しておいてください。
頸椎コルセット(カラー)の注意点
むちうちになった人を見ると、首にコルセット(カラーともいいます)を巻いていることが多いです。
カラーは首の部分(頸椎)を安静にできるのですが、長期間安静状態が続くと、首を動かせる範囲が少なくなることがあります。
そうすると、首や肩の痛みが治りにくくなるんです。
安静にすることで首の痛みはある程度治まります。
でも、反対に首や肩の筋肉が緊張状態となり痛みが続くことになります。
痛みなどで首が支えられないのなら、カラーは非常に有効です。
痛みがひどいときだけに使うなら良いと思います。
しかし、1週間~10日カラーをしていても痛みが治まらないのなら、カラーを外して別の治療法を考える方が適切です。
このような理由から、森の葉整骨院では「頸椎カラー」はあまりおすすめしていません。
それよりも、あなたの症状に合った治療を全力で行います。
むちうちを後遺障害と認定してもらうポイント
むちうちは症状が残ることもあります。
その原因が交通事故なら「後遺障害」として認定してもらえるかもしれません。
つらい痛みやめまいなどが、交通事故から何ヶ月経っても続いているのなら、後遺障害の認定をしてもらうことも考えておきましょう。
ポイント1:医学的な証明
「自分が痛い」というだけでは認定されません。
医師が医学的に診て「今後も後遺症として残るおそれがある」と診断されないといけません。
そのためには、MRIなどの検査を受けることになります。
ポイント2:後遺障害認定書
医師から「後遺障害認定書」を書いてもらう必要があります。
これは整骨院や整体院では書けません。
医師(この場合なら、整形外科の先生が近いですね)でないと書けません。
ポイント3:後遺障害に詳しい弁護士
どちらにしても後遺障害を立証するには、弁護士さんに入ってもらうことになることが多いです。
ですから、後遺障害に詳しい弁護士さんを見つけましょう。
契約している保険会社で探してもらうのも方法です。
まとめ
「むちうち」はつらいものです。
首は無意識に、それも常に動いていますから、余計に辛いですね。
じっとしていようとしても、ほぼ出来ませんから「むちうち」はガマンせず、早めに治療することが必要です。
「首が痛い」まま放っておくと「むちうち」ではなく、首の神経や脊髄のケガが原因になっていることもあります。
交通事故やスポーツでの事故で首が痛くなったり、動かせなくなった場合には、すぐに整形外科や整骨院で診察してもらってください。
痛いまま生活を送るのは、精神的にも肉体的にも良い状態ではありません。
早めに受診して、痛みとさよならした気持ちの良い毎日を送りましょう。
上記のお悩みをお持ちでしたら、初回キャンペーンをご利用いただき、ぜひ森の葉整骨院の治療を体験してみてください!
一人でも多くの方の症状が改善し、痛くないことが当たり前である生活を取り戻していただきたい、そのために少しでもお役に立てればと思い、この整骨院を開院しました。
根治を目指して、私も患者様と一緒に闘います。
お困りごとやお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。