世代に関係なく腰痛から「歩くと痛い」という症状を訴える方がいます。
この症状は生活の中で、かなりつらい状態ですし、お仕事の内容によっては業務を続けることが難しくなることもあります。
今回は、このような生活に直接影響を与える、腰痛からくる「歩くと痛い」症状についてお話していきます。
目次
歩くと痛い腰痛の原因
原因として3つが考えられます。
まず、若年層(この場合の若年層とは働き盛りの世代ですので、40代まででしょうね)の場合で多いのが、あなたも聞いたことが絶対にある
「腰椎椎間板ヘルニア」
背骨の間にありクッションの役割をしている椎間板は、結構早い時期から老化しますので、若年層に起こることがあります。
対して、若年層以上(年配者)の場合では、次の2つの原因が考えられます。
・腰椎変性後側弯症
・腰部脊柱管狭窄症
これ、漢字ばかりで読めないですね。
・腰椎変性後側弯症(ようついへんせいこうそくわんしょう)
・腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうきょうさくしょう)
これら3つが代表的な原因です。
ただし、他にも原因はありまして、腰が直接影響している場合には
- ぎっくり腰
- リウマチ
- 骨折
- 脱臼
こういう原因も考えられます。
また、あってほしくはありませんが、内臓やその他の原因もあります。
- 胆石
- 膵炎
- 胃潰瘍
- 尿路結石
女性の場合には
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 卵巣嚢腫
腰痛から歩くと痛い場合には、まずは整形外科や整骨院で看てもらい、それでも原因がわからない場合には、内臓疾患を疑ってレンドゲンなどで検査してもらいましょう。
それでは、腰痛から歩くと痛い原因で多い3つの原因について、詳しくお話していきます。
腰椎椎間板ヘルニアについて
若年層に多い原因です。
・前屈みになると痛い
・歩くと脚がしびれる
・急に腰痛が・・・
まずは、腰椎椎間板ヘルニアとはどんな病気なのかを見ておきます。
腰椎椎間板ヘルニアとは
非常に簡単に言いますと、背中の骨と骨の間にある、クッションの代わりをしている椎間板が、何らかの影響で(老化というのが多いですが)タイヤがパンクしたときのように穴が空き、そこから内部にあるゼリー状の組織が飛び出すことを言います。
腰椎椎間板ヘルニアの症状
とにかく痛い。
しびれる。
こういうのが症状です。
・重いモノを持つ
・急に振り返る
・くしゃみをする
準備しないで突然大きな力が掛かったときに痛みを引き起こします。
また、長い時間同じ姿勢で座っていると、脚がしびれてくることもありますので、働き盛りの方には大変つらい症状だと言えます。
腰椎椎間板ヘルニアの治療方法
昔は「手術」しか選択肢がありませんでしたが、今では治療の選択肢が増えています。
・保存療法
3ヶ月は様子見て観察する方法です。
コルセットなどを使って痛みの軽減しながら経過を観察します。
あとは、整骨院や整体院で治療してもらうと症状が緩和する可能性もあります。
・薬物療法
痛みが強くてガマンできない場合、痛み止めが処方されます。
薬物療法は医師の診察が必要ですので、私たち柔道整復師では行えません。
かならず整形外科を受診して、レントゲンやMRIなどを使った検査をし、痛み止めをもらうようにしてください。
・手術療法
痛み止めでもムリ!
そんな場合、手術を検討することになります。
今の時代、手術を選ぶのは生活に支障が出ているときですね。
例えば
・痛みで歩けないので仕事ができない
・排泄に困るようになった
・筋力が低下してきて困っている
こういうときは手術を選ばれる方が多いようです。
腰椎変性後側弯症について
加齢により背骨が曲がる状態です。
この姿勢、前屈みになりますので内臓への負担が大きくなるんです。
腰椎変性後側弯症とは
若年層には関係ありませんが、加齢が進むと背骨が曲がることで、脚やおしりに痛みが出てくることがあります。
早い人なら、40代くらいから曲がる方もいらっしゃるので注意しておきましょう。
この姿勢は内臓への負担と、神経への圧迫が起こりやすい為、
・背骨が曲がることからの腰痛
・前屈みによる神経圧迫による痛みとしびれ
・内臓への負担から体調不良
こんなこと引き起こす原因になります。
腰椎変性後側弯症の症状
想像するとわかりますが、次のような症状が一般的です。
- 腰が痛い
- 背中が痛い
- 脚が痛い
- 脚がしびれる
また、痛みやしびれ以外にも
- 嘔吐
- うつ
- 不安
腰痛から来る「歩くと痛い」と共に、精神的なストレスも増えるのがこの症状の特徴と言えます。
腰椎変性後側弯症の治療方法
一番は、整骨院や整体院なら、骨盤矯正や骨格矯正、姿勢の調整などを繰り返し行うことで症状を和らげていくことができます。
腰椎をサポートするコルセットで、良い姿勢をキープすることも対処法の一つです。
また、曲がりが激しい場合には、整形外科で手術という方法もあります。
腰部脊柱管狭窄症について
高齢者に多い原因です。
ロコモの要因のひとつとも言われています。
腰部脊柱管狭窄症とは
私たちの体を支えている背骨には、神経を通す「管」があります。
この「管」が加齢とともに狭くなり、中を通っている神経を圧迫。
その結果、痛みやしびれが引き起こされます。
腰部脊柱管狭窄症の困ったところは、痛みやしびれの出ているところが原因ではないということです。
背骨の中を通る神経が圧迫されているので、原因は背骨の中にあります。
しかし症状だけを見ると、脚であったり腰であったりするのです。
ですから、慎重に原因を調べないと、見当違いのところをいつまでも「治りませんね」と言いながら治療することになります。
腰部脊柱管狭窄症の症状
代表的なのは「間欠跛行(かんけつはこう)」と呼ばれる症状。
最初は元気よく、痛みもしびれも感じずに歩けるのですが、しばらくすると脚に痛みやしびれが起こります。
痛いししびれるのでイスに座るなどして休憩すると、痛みやしびれがなくなり、また元気に歩くことができます。
そして、しばらく歩くとまた、同じ繰り返しが起こります。
もし、こういった症状に覚えがあるのなら、整形外科へ相談してください。
早めの対処が大切です。
対処した後、整骨院や整体院でリハビリをしたり、体を健康に保つための体操を指導したりしてもらいましょう。
腰部脊柱管狭窄症の治療方法
腰部脊柱管狭窄症の治療はかなり難しいようです。
というのも、痛みの原因がどこにあるのかを見極めることが重要だからです。
先ほども言いましたが、痛みやしびれが起こっている部分ではないところが原因なので、慎重に検査していかなければなりません。
MRIなども必要になりますので、設備の揃った整形外科を受診してください。
共通している解消方法
どの原因も共通しているのは、気になったまま放置しないこと。
これが気持ち悪いしびれや、生活で不便な痛みを解消する方法だと言えるでしょう。
面倒なのはわかりますが、将来のことを考えてみてください。
今はまだ年齢的にムリが利くかもしれませんが、10年後も同じようにムリが利くでしょうか?
はやめの対処こそ、いつまでも自分の好きなこと、楽しいことを続けられる秘訣です。
まとめ
腰痛からくる「歩くと痛い」症状についてお話してきました。
この症状、実はある日突然起こったものではありません。
ジワジワと何ヶ月も前から前兆があったはずなんです。
でも、そのときは「気のせい」と考えて放っておいたり、「すぐマシになるから」と痛みをわかっていながら放置したりしていたはず。
その結果、本人さんにとっては「突然痛みが」という状態になることが多いんですね。
最後の部分でもお伝えしましたが、腰痛からくる歩くと痛い症状は、ちょっとした痛みを覚えたときに対処しておくことが大切です。
確かにね、面倒なんですよ。そのとき整形外科や整骨院へ通院するの。
でも、3年先、5年先を考えてですね、今の面倒を乗り越えることで、将来快適に暮らせるんですから、今のうちに治しておいてもらいたいなと思うわけです。
ひどい痛みがカラダに届くまでに、カラダの専門家を受診してください。
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一人でも多くの方の症状が改善し、痛くないことが当たり前である生活を取り戻していただきたい、そのために少しでもお役に立てればと思い、この整骨院を開院しました。
根治を目指して、私も患者様と一緒に闘います。
お困りごとやお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。