コルセットが必要になるレベルの腰痛と聞くと、何を思い浮かべますか?
代表的なのが「ぎっくり腰」ですね。魔女の一撃とまで言われますから、その衝撃は想像に難くありません。
そんな「ぎっくり腰」を治療する方法として、真っ先にイメージするのが「コルセット」。腰をガッチリと固定し腰への負担を減らしてくれる頼もしいツールです。
しかし、コルセットも使い方を間違えると逆効果なのはご存知でしょうか?
今回は、コルセットの正しい認識と根本的な治療方法をご紹介します。
目次
コルセットが効果的なのは一時的な強い痛み
腰に鋭い痛みが走った時、体の損傷した部分を治そうと患部に血液が集まります。
すると患部が赤く腫れ上がります。これが炎症と呼ばれる症状です。
ですから、まだ傷が治っていないのに無理して動かすと炎症は治まりません。
炎症が長引けば長引くほど治るのに時間がかかります。
そこで炎症を早期に抑える方法としてオススメできるのが体を動かさないこと。
コルセットを使って腰をしっかり固定するのは、炎症にとても効果的です。
特に痛みが起こった初期の段階での、コルセットの使用をオススメします。
ここまでは、あなたがコルセットに持っているイメージどおりの効果だと思います。
でも、コルセットは使い方によって「危険性」も潜んでいるのをご存知でしょうか。
これから一緒に見ていきましょう。
コルセットのイメージが変わると思います。
不安だからとコルセットを使い続けるのは危険
炎症で強い痛みがある場合、炎症を治めるのに効果的なコルセット。
でも、腰痛の再発をおそれて巻き続けるのはオススメできません。
というのもコルセットを巻き続けることで、いつまでも腰痛が解消されない状態になっていくからなんです。その流れを見てみましょう。
- 腰痛で腰周辺に炎症が起こったためコルセットをつける
- 筋肉の代わりにコルセットが背骨を支えてくれる
- 背骨を支える筋肉が使われにくくなる
- その結果、筋力が落ちる
- 背骨の負荷がだんだん強くなる
- 痛くなりコルセットに頼り続ける
- さらに筋力が低下する
このような負のスパイラルに落ちてしまいます。
さらにコルセットを使い続けると、、、
- 腰痛が再発してしまう
- 足に痺れが出てくる
- 手術が検討されるくらい辛い痛みがでる
このように症状が悪化することがあります。
こんな風になる前に、なんとか完治させておきたいですよね。
安心してください。解決する方法はあります。
その方法について一緒に学んでいきましょう。
腰痛には体にある天然のコルセットを鍛えることが大切
「天然のコルセット」
あまり聞かない言葉だと思いますので、ご説明します。
天然のコルセットとは、背骨を支えてくれる筋肉のことです。
その名も腹横筋(ふくおうきん)。
腹横筋とは、ウエストラインより少し上にあり、お腹から背中へ向けて「コルセット」のようにお腹の横の部分を囲んでいる筋肉です。
コルセットのような役割をしてくれる腹横筋を鍛えることで、しっかりと背骨を支えてくれます。
腰痛持ちの人は、まっさきに鍛えるべき筋肉といえるでしょう。
コルセットをつけたままですと腹横筋を使うことが減少します。
そうすると徐々に腹横筋のチカラが弱りはじめ、腹横筋だけで背骨を支えることができなくなります。
ですから腹横筋のチカラが弱る前に、腰に巻いているコルセットを外すことが早期完治への第一歩となります。
ここまでの話を整理してみましょう。
- 天然のコルセット →腹横筋(ふくおうきん)のことです。
- 腹横筋とは →お腹から背中へベルトのように囲っている筋肉。
- 腹横筋を鍛えると? →体幹や背骨を固定する力が増し、腰への負担が減る。
- 腰への負担が減ると? →腰痛が再発する確率を減らせる。
- 腰痛が再発しないと? →毎日腰に痛みを感じなくてすむので気持ちよく生活できる。
コルセットは一時的に使うもの。これを意識したいですね。
次は、お家でできる腹横筋の筋トレ方法をご紹介します。
家で出来る腰痛予防の具体的な方法とは
一番辛いのは、痛みが再発して腰痛が治らないことです。
痛みが再発する大きな原因は、先ほどお話ししましたように「腹横筋」の筋力が不足して背骨の負担が増えるから。
ここでは、筋肉を鍛えて背骨の負担を軽減する方法をご紹介します。
完治させるには体を鍛えるのが効果的ですので、積極的に鍛えましょう。
それでは具体的な方法をみていきます。
ドローイン
この方法は腰を動かさないので、無理なく腹横筋を鍛えることができます。
とはいえ、現時点で痛みがあれば無理をしないでください。
【手順】
- 床に仰向けで寝て、ヒザを軽く曲げる。
- そのままお腹をへこませます。※息は止めないでください。効果が薄くなります。
- お腹をへこませたまま、息を吐ききります。※しっかりとお腹をへこませましょう。
- 5秒間キープ
- お腹の力を抜いて、息を整えます。
- 2〜5を3回くりかえします。
これで腹横筋を鍛えられ、腰痛を予防できます。
注意点として、以下の症状が出たら中止してください。
・息を吐ききった時にめまいがした
・お腹をへこませたときに強い痛みが出た
息を吐ききると酸欠になることがあります。危険ですので無理をしないでください。
また、強い痛みが出た場合は炎症が治っていない可能性があります。医師や専門家に診てもらうことをオススメします。
プロの施術とアドバイスで腰痛の原因を解消
腰痛は腰に大きな負荷を掛けたことがきっかけで起こることが多いです。
そのきっかけには様々な理由があります。
完治を目指すなら、何がきっかけで腰痛が起きているのか特定することが大切です。
具体的なきっかけの例を見ていきましょう。
・腰を支える筋力が足りてない
この場合、イスから立ち上がる程度の動きでも危険です。
【4: 家で出来る腰痛予防の具体的な方法とは】で説明したドローインだけでなく、
プロによるアドバイスで、あなたに必要な改善方法を見つけてください。
・背骨がもともと歪んでいた
自分では手の施しようがありません。プロの施術をオススメします。
背骨が歪んでいるのは日常生活での習慣やクセが原因であることが多いですから、なるべく早期に受診し骨格や骨盤を含めた調整を行いましょう。
・椎間板ヘルニアを発症している
医師による検査が必要です。
症状によっては薬や注射などで経過を観察します。激痛を伴う状態であれば手術を検討する場合もあります。
痛みをガマンして辛い毎日を送るよりも、早期の受診をオススメします。
代表的なものを3つご紹介しましたが、自分では判断が難しいものばかりです。
背骨が歪んでいるのにストレッチをすると悪化するかもしれません。
自分で判断して対処する前に、専門家への相談をオススメします。
適切な施術を受けることが、完治を早める確実な方法です。
まとめ
腰痛で使うことの多いコルセットについてお話しました。
今までの話を簡単に復習しましょう。
- コルセットを巻き続けると筋力が低下する
- 筋力が低下すると腰への負担が増える
- 腰への負担が増えると再発する確率が高まる
- 再発の恐れからコルセットを手放せない
- さらに筋力が低下する
大切なのは「コルセットなし」で生活するという目標を持つことです。
あなたの自然治癒力を信じてあげましょう。
自身の体を信じることのメリットは以下のとおりです。
- 筋力トレーニングで背骨を支える力を取り戻す
- 生活習慣を改善して再発を防ぐ
- 元の健康的な体を取り戻す。
コルセットはとても効果的な道具ですが、使い方次第で回復を遅らせることもあります。
適切な期間、コルセットを使うにはプロに相談しながら治療することです。
- 炎症が治まったかどうかはどうやって判断するの?
- もしコルセットを外して痛みが出たら?
- 私の背骨は歪んでいる?
このような疑問を自分だけで解決するのは簡単ではありません。
森の葉整骨院では、あなたの腰痛に対する悩みにアドバイスをおこなっています。
経験豊富なスタッフが在籍していますので、安心してお任せください。
コルセットなしで腰痛を解消し、痛みのない生活を取り戻す手助けができることを願っています。
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