「いつか何とかしないと」そんな思いを持ちながら不安で心配な毎日を送っておられる方がいらっしゃる「側弯症」。
成長期のお子さんに発症することが多く、ある日学校の健診などで知らされびっくりされた親御さんもいらっしゃることだと思います。
今回は、カラダの専門家である森の葉整骨院が、側弯症についてご紹介していきます。
目次
側弯症とは
側弯症(そくわんしょう)とは、背骨を真正面から見たとき、左右のどちらかに曲がってしまっている状態を言います。
本来なら背骨は正面から見ると真っ直ぐなのですが、何らかの原因で発症し曲がってしまいます。
この症状、なぜが思春期の女児に多く見られるという特徴があります。
しかし、症状が出ている本人に意識はなく、痛みやしびれなども感じないため、2016年度から学校健康診断で行われている「運動器健診」によって発見されることが増えています。
曲がっている角度が浅い時期は、健康にも直接影響しないことが多く、本人もご家族も気がつかないのが困ったところです。
側弯症の症状
このようなわかりにくい側弯症の症状を見てみましょう。
側弯症の症状で特徴的なのが、次のような症状です。
(1)左右の肩の高さが違う
前屈みの姿勢をとったとき、肩の高さが左右で大きく違うことがあります。普段の生活ではわかりにくいため、気になることが少ないです。
(2)肩甲骨が突出する
前屈みの姿勢をとったとき、左右のどちらかの肩甲骨が突き出すような感じになります。
(3)腰の高さが違う
側弯症が進むと、背骨の曲がり方によっては腰のラインの高さが左右で違ってくることもあります。
立ち方の癖も強くなり、股関節などに負担が掛かり違和感を持っている人もいるでしょう。
(4)胸の骨の部分が変形する
肺や内臓を守る胸郭(きょうかく)は、背骨から前方向へと出ています。
そのため、背骨が曲がると一緒に胸郭も変更することがあります。
このような症状をもたらす側弯症には、さまざまなタイプがあります。
(1)特発性側弯症
体の発育や成長が続いている間、進行する可能性の高い症状です。
骨の成長が止まると側弯症の進行もなくなることが多く、若年層で進行が始まると成長期間が長いため、その分症状も進行する可能性が高いと言われています。
(2)先天性側弯症
急速に側弯症が進行する場合。またはある程度まで進むと進行しないものがあります。
この他にも神経性のものや外傷性のものがありますが、一般的には成長が止まると側弯症の進行も止まるのがほとんどです。
側弯症から受ける影響とは
側弯症の症状から考えると、
- 寝る姿勢
- 片側の肩へ重いモノを持つ
- 特別なスポーツをやっている
というように感じますが、最近の研究結果では、こういった生活習慣に関係することが側弯症とは直接関連しないという報告が出てきています。
また、妊娠や出産と側弯症との関連性もないということでした。
ただし、まだまだ研究が必要ですが、ひとつだけわかったことがあります。それは、
「やせ型の女子に側弯症が多い」
ということです。
科学的な因果関係はわかっていませんが、今後の研究で解明されていく可能性があります。
このような理由のはっきりしない側弯症ですが、発症を知り、気になり出すと生活上にも次のような影響を与えてしまいます。
(1)外見上の悩み
気になるまではそうでもありませんが、一度気になり出すと悩む方が多いです。
特に思春期の女子であれば、ちょっとしたウエストラインのバランスの違いなども気になるでしょうし、肩の高さが左右で違うと洋服の試着などにも一歩踏み出せない可能性も出てきます。
(2)悩みからくるストレス
悩み出すと普段の生活の中で、常に頭の中の大半を側弯症で埋め尽くされてしまいます。
その結果、心理的ストレスを抱える人もいるでしょう。
ヒソヒソ話しを耳にするだけで、自分のことを言われているように感じ、ストレスが高まる可能性もあります。
(3)痛み
側弯症によってバランスの崩れた腰や股関節、背骨周辺の筋肉などへは負担がかかりやすくなります。
そのため、どうしてもコリや痛みが出てきます。
(4)内臓にも影響が
側弯症が進行し、かなり曲がってきた場合、背骨の神経が圧迫されると思いも寄らない部分にしびれを感じることもあります。
また、曲がった胸郭によって肺や胃などへの負担が増え、内臓の働きに影響することもあります。
側弯症が起こる原因
はっきりとした原因がわかっているもの、残念ながらわかっていないものがあります。
ただし次のような研究報告がありますので、参考にすることはできます。
(1)日本での側弯症発症は女子に多く、全体の1~2%である
(2)原因不明だが特発性側弯症は、すべての側弯症の60~70%を占めている
では、側弯症の原因がわかっているものを見てみましょう。
機能性側弯
機能性側弯というと難しいですが、もう少しやさしく表現すると「一時的に背骨が曲がっている」ということです。
一般的には、あなたもお聞きになったことがある「椎間板ヘルニア」などを患ったことで痛みやしびれを回避する姿勢を取るため、背骨に曲がりが出ている状態です。
この場合は、痛みやしびれの原因であるヘルニアを治すことで、無理な姿勢をする必要もなくなりますので、次第に背骨の曲がりも元に戻っていきます。
構築性側弯
こちらは簡単にまっすぐ戻らない側弯症です。
先ほども出てきましたが、原因不明の特発性側弯症が全体の60%以上を占めています。
特発性側弯症は原因がわからないので、進行を観察しつつ症状に対処することが必要となります。
構築性側弯には、特発性側弯症以外に原因のわかっている側弯症があります。
- 先天性側弯症
- 神経・筋原性側弯症
放射線治療ややけどが原因で側弯症を発症することもあります。
側弯症の診断と治療
それでは側弯症の診断と治療方法について紹介していきます。
まず診断方法ですが、現在は発症率の高い小学校や中学校の健康診断で「モアレテスト」と呼ばれる検査を取り入れ、早期発見を目指しています。
高校生以上の場合なら整形外科や整骨院・整体院など、カラダの専門家に見てもらうと側弯症なのかどうかがわかります。
続いて治療に関することをお伝えします。
治療の方針としては、曲がりを治すということになります。
軽度の側弯症の場合なら、定期検査と経過観察によって症状を見ながら、リハビリや施術によって改善へ向けていきます。
背骨が曲がっていると、どうしても背骨周辺の筋肉が緊張状態になり、そのまま固くなってしまうため、背骨を治しながら筋肉も同時にゆるめるようにしていきます。
中程度以上の側弯症の場合は、背骨の曲がりを100%治すのは難しいです。
すでに、背骨以外の肋骨や内臓なども曲がった状態でバランスをとってしまっているで、完全に戻すのは難しくなってしまっています。
ただ背骨の曲がりを軽減させる事はできるので、痛みや神経痛を緩和させることができます。
まとめ
側弯症は気づきにくい症状です。
また、普段は洋服を着ているため、肩のラインの違いにも気づきにくいものです。
特発性側弯症の場合、明確な原因はわかっていないので予防することは簡単ではありませんが、私たちにできることは普段の生活での姿勢を気にすることではないでしょうか。
ストレートネックや、重心を片方に置いた立ち方や座り方。
こういった部分から注意して姿勢を整えることで、少しの違いにも違和感を持ち、側弯症の早期発見につながると考えています。
側弯症が気になられたら「どうして」と悩む前に、カラダの専門家へご相談ください。程度によって適切な施術をアドバイスさせていただきます。
上記のお悩みをお持ちでしたら、初回キャンペーンをご利用いただき、ぜひ森の葉整骨院の治療を体験してみてください!
一人でも多くの方の症状が改善し、痛くないことが当たり前である生活を取り戻していただきたい、そのために少しでもお役に立てればと思い、この整骨院を開院しました。
根治を目指して、私も患者様と一緒に闘います。
お困りごとやお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。